以下で紹介する学習モデルは、初心者段階から玄人レベルに達するまでの大まかな流れを示したものです。
資格試験、受験勉強をはじめとする試験対策から、スポーツ、楽器、語学、料理、プログラミングなどなど、多くの事柄に当てはめて考えることができると思います。
「初学者の挫折モデル」と名付けてはいますが、実際には初心者が徐々に習熟し、目標のレベルに到達するまでを示すモデルです。
初学者の挫折モデル
モデルの解釈
横軸は、学習開始からの経過時間や学習総量を示しています。
学習初期
もちろん初学であればあるほどカバーできた知識は少なく、大きな円(知っておかなければならない知識・スキル)に対して、実際に習得しているものは少なく点々としています。
一方で、モチベーションは「合格」をはじめとする高みを望んでおり、現状の到達度とは大きな解離があります。
初学者は、モチベーションと努力によってこの解離を早急に縮めようとし、それを期待しますが、青い接線をご覧頂くとわかるように、初学者であればあるほど到達度の伸び率は小さいため、この「解離」の時間が長く、挫折しやすくなってしまいます。
学習中期
カバー知識が増えてきて、各知識ごとのオーバーラップや関連(緑色の円の重なり)も見えるようになってくると、徐々に到達度・知識の伸び率が上昇してきます。
成果が得られず挫折直前だったモチベーションも、この頃には回復の兆しを見せてきます。
学習後期
カバー知識が大きな円(目標量)に近づき、各項目の関連もかなり強固になってきました。
この段階まで来ると、到達度・知識の伸び率は一気に上昇します。
全体像や各項目の関連もより見えてくるため、単位時間あたりに吸収できることの量が大幅に大きくなるからです。
この伸び率に引っ張られるように、モチベーションが再上昇する様子がわかります。
初心者の勉強法
以上が、初心者が新しい勉強を始め、徐々に習熟して目標レベルに到達するまでの流れです。
初学者ほど挫折しやすく、一度トンネルを抜けるとトントン拍子に到達度が上昇していくことがおわかりいただけたと思います。
以下の記事で資格試験・受験勉強で挫折しないためのコツを紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。
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