(※この記事は、シリーズ「医学部医学科の合格者に告ぐ。」の一部です。)
今回は、運動系部活動に所属する医学生であれば誰もが最大の目標とする大会について紹介します。
医学生のためのスポーツの祭典
総合大学では、全体として〇〇部が存在するにも関わらず。「医学部〇〇部」が存在するというケースは決して珍しくありません。
その一因として、このような、原則として医学科生のみが出場できる大会が存在することが挙げられます。
日々の実習や勉強に追われ、インカレ部活に所属するような大学生にはどうしても競技レベルが劣ってしまう傾向にありますので、医学部生どうしの交流を深める目的も兼ねて主催されるのです。
その最高峰に位置付けられるのが、「東医体」「西医体」「全医体」の3つの大会です。
まさに、「医学生のためのスポーツの祭典」と言っても過言ではなく、運動系部活動に所属する多くの医学生の最大の目標となります。それぞれ、
- 東日本医科学生総合体育大会
- 西日本医科学生総合体育大会
- 全日本医科学生総合体育大会
の略称です。
東医体・西医体
全国81の医学部がある中、全てが一堂に会するのはなかなか難しいことです。
そこで、日本の医学部をフォッサ・マグナ付近を境に東西に分け、それぞれ競技ごとに大会を行うのが、東医体・西医体です。
それでも規模の大きい大会となりますが、医学科の学生であれば競技レベルを問わず出場できるのがポイントです。(出場のための予選や標準記録等はありません。)
競技ごとに取り決めがあったり、団体競技であれば学内でのレギュラー選抜などが行われることは考慮されますが、それでも部活に所属するほとんどの学生が競技に出場できるような印象があります。
多くの団体競技ではトーナメント形式、個人競技では予選→決勝方式によって競うことになります。
まさに「参加することに意義がある」という形で大会の楽しみ方が様々であることもこの大会の魅力であるように感じます。
「君はほんとに医学部の学生なの!?」と目を疑うような強さや記録で会場を魅了する医学生がいる一方で、奇抜な髪型・髪色・ユニフォーム等で周囲をざわつかせる医学生もいます。
もちろん競うことが主眼にはありますが、競技を通して他大学の学生と交流し繋がりを得ることも大きな目的となっており、各競技が終了した後にはレセプションが実施されることも多いです。
全医体
全医体は東医体・西医体の成績優秀チーム・選手が集い、真の医学生全国No.1を決定する大会です。
競技によっては全医体が存在しないものもあります。
東医体・西医体・全医体の運営や会場など
運営は毎年「主幹大学」を決が決まっていて、その大学の各部活が大会の準備を勧めることになっています。
開催場所は競技によって様々ですが、主幹大学が変わるごとに毎年転々と競技会場を変える場合もあれば、主幹大学が変わっても競技会場は比較的固定されている場合もあります。(遠征費用などは、この開催場所にも大きく影響されます。)
まとめ
医学生のためのスポーツの祭典の最高峰、「東医体」「西医体」「全医体」について紹介してきました。
競技レベルを競うだけでなく、他大学との交流・繋がりを深めるということにも大きな目的意識が置かれており、学生それぞれが様々な形で大会に関わることができる点で素晴らしい大会であるように思います。
またそれを学生が主体的に運営しているという点も魅力的ですね。
医学部の部活動については、下記記事もご覧くだいさい!


(※この記事は、シリーズ「医学部医学科の合格者に告ぐ。」の一部です。)
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