※この記事は「USMLE STEP2 CK合格体験記」の一部です。
STEP2 CK対策の全体像については、以下の記事を参照してください。
この記事では、STEP2 CK対策の教科書・参考書を紹介します。
教科書・参考書の立ち位置
STEP2 CK対策の全体像の記事でも詳しく言及していますが、STEP2 CK対策の根幹は「臨床経験=問題演習」にあると考えます。
これは、First Aidがバイブルと崇められるSTEP1対策とは大きな違いです。
STEP2 CKに対策においては、「コレ!」という教科書・参考書が提唱されていないのが現実です。こういった点からも体系的に知識を得ること以上に臨床現場に即した知識が必要とされていることをうかがい知ることができます。
しかしながら、系統立てて知識を得ることは重要であり、またSTEP2 CKにも「とにかく覚えないと始まらない」という知識はあります。
また、試験の性質上、解答にあたって知っておくと良い知識もあります。例えば、「初診医として求められる初期対応を問われることが多いSTEP2 CKでは「精神科コンサルト」が正答となることは非常に少ない、」など。
こういった知識は書籍でないと得られませんので、一冊くらい持っておいても良いかと思います。
まずは日本語で勉強
学生の方がSTEP2 CKを受験する場合、純ジャパならば絶対に日本語での臨床医学の勉強を優先すべきだと思います。
その方が明らかに効率が良いし、周りが国試の勉強をどんどん進める中で自分はUSMLE対策をするような場合、国試対策に目処がついていることは精神的に非常に重要です。
未だ国試勉強の完成に一度も至っていない学生さんの場合、まず購入するべきは国試QBかもしれません。
STEP2 CK参考書
STEP2 CK対策として、必要な知識を系統立てて記載している参考書はいくつか存在します。
Year Note
またまた日本語の書籍で申し訳ありませんが、純ジャパニーズにとってはこれで調べる方が早いし情報も綺麗にまとまっており、対策中にも頻用しました。
Master the Boards USMLE STEP2 CK
MTBと略されるこの一冊。
さすがUSMLE対策の古株Kaplan社だけあって、系統立った知識の掲載に加え、STEP2 CKの試験の特徴を踏まえた豆知識的なコラムが数多散りばめられており、非常に有益です。
筆者はこの一冊をバイブルと考え、通読するなどして対策を行いました。
First Aid for the USMLE STEP2 CK
STEP1対策のバイブルとされるFirst Aidの兄弟分です。
正直、STEP2 CK版は「バイブル」とまでは言われていないようですが、それでも頻出事項がきれいにまとまっています。
また、巻末にはSTEP2 CKの対策ソースがその評価とともに広く紹介されており、対策計画を練るのにも役立つかもしれません。(他社の商品も惜しみなく紹介している点に好感を持てました。)
筆者は実はこちらを先に買っていましたが、最終的にはたまーに参照する程度になっていましました。上述のアクセントの効いたMTBに比べると、First Aidは知識が抑揚なく羅列されており、読んでいて少し眠くなってしまうところがあったからかもしれません。
まとめ
以上です。正直STEP2 CK対策用の参考書はラインナップが少し寂しいです。
筆者のオススメはやはりMaster the Boardsです。
STEP2 CK対策の全体像については、以下の記事を参照してください。
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