※この記事は「USMLE STEP2CK合格体験記」の一部です。
USMLE STEP2 CKで重要なのは「臨床経験=問題演習」であることは強調してきました。
問題を一度でも見たことのある方ならおわかりかと思いますが、STEP2 CKの難しさの一つに、とにかく「時間との勝負」という点が挙げられます。
かなりの分量の問題を英語で読み、1問あたり1分30秒平均で40問解き続けなければなりません。
この記事では、筆者が問題演習を通してUSMLE STEP2 CKの対策をしていく中で、時間的効率と一定以上の正答率を両立するために工夫したことを紹介したいと思います。
少しテクニック的な面になってしまいますが、参考にしていただけると幸いです。
1問に対する解答の流れ
まず1問を効率よく解答するためのコツを紹介します。
選択肢・問いを確認
筆者は選択肢を真っ先に確認するようにしていました。演習を重ねるにつれ、選択肢を見れば大抵はどんな問題かが大枠が掴めます。
合わせて、問題文の一番最後に書かれる、その問題での問いをさらっと確認します。
問いを確認しておくことは非常に重要で、「診断の問題」かと思いきや、すでに診断は問題文の中に書かれていて、むしろ「治療選択」を問う問題であったということも少なくありません。
問いを先に確認しておかないと時間を無駄にします。
また、選択肢をみた段階で「苦手なやつだ」「時間がかかりそう」という印象を受けたのなら、「そういう問題が出題されている」ということだけ頭において、深入りする前に他の解答可能な問題に飛んでしまうことも大いにありです。
年齢・性別・主訴を確認
問題文の冒頭には必ず年齢・性別・主訴・受診の理由などが書かれていますので、これをさっと確認します。
ここまでで10秒程度なら上出来でしょう。
上から下に読むのを避ける
ここからは問題ごとにアプローチが異なってきます。
一般的に言えることは、問題を「上から下に読む」という当然に思える流れは必ずしも効率を高めないということです。
特に筆者は、選択肢・問い・年齢・性別・主訴まで確認したら、すぐに検査まで飛ばして見てしまうことが多かったです。
正直派手な検査値の異常や、画像所見を見れば、一発で診断がつくことも少なくないからです。
これで診断が付き、解答が定まったらば、あとは読んでいない所を流し読みして矛盾がないか確認します。アレルギー歴や病歴の中に、解答を左右する情報が含まれていることがあります。(時間がなくなってこれば、ここのプロセスを省略できます。当てずっぽうで選択肢を選ぶよりはマシでしょう。)
診断や解答が定まらなければ、次に取るべき行動は2つ。その問題をパスするか、もしくは読んでいないところをもう少し詳しく読んでみるか。どちらをとるかは、その問題の雰囲気をみて、答えられそうか、もしくは解答に難渋しそうかを見極めます。
40問解答する上での注意点
筆者は、問題を「早い段階でパスする」というスキルが非常に重要であると考えます。
60分で40問解かなければならないわけですから、前半の問題に時間を食っていては「時間があればとけるはずだった」という問題を生みかねません。
「この問題は後回し」という判断を素早く下せるようになれば、まずは確実にかつ素早く解ける問題を片付け、最低限の得点を獲得することができます。
加えて、「後回し」と判断したことにより、「どの程度面倒そうな問題が、どれくらいの数あるのか」という見立てはついているため、その後の時間配分を適切に行うことができます。
どんな試験でも言えることですが、必ず1番最初の問題から解答しなければならないわけではありませんので、
「出来る問題を絶対に落とさない&面倒な問題を見極める」
というステップの後に、
「残り時間を考慮して面倒な問題を出来る所から解いていく」
という流れが重要かと思います。
まとめ
STEP2 CKでの問題解答のコツについて紹介しました。
日々問題演習を積み重ねていくことがカギだと思いますが、やはり前提として「知識があること」は重要だと思います。
是非Firecrackerなどのサービスを用いて、下地を作った上で、上記を実践してみてください。
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