【医学部生活】狭すぎる医学部村社会

医学部
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(※この記事は、シリーズ「医学部医学科の合格者に告ぐ。」の一部です。)

今回は、「医学部」という独特のコミュニティの特徴とそこでの生活について紹介したいと思います。

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医学部生活の特徴:狭すぎる大学社会

単科大学的な医学部はもちろんのこと、総合大学においても、医学部はとにかく世間が狭くClosed Communityです。理由は主に2つ。

まずは場所的な問題。

総合大学であっても、医学部や大学病院のあるキャンパスはメインキャンパスから離れていたりします。医学部のキャンパスには基本的に医学部の学生しか通ってこないので、多様性はぐんと低下します。これに関連して、部活も医学部単体であることが多いです。

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次にカリキュラム的な問題。

特に医学部医学科の専門科目は全科目必修であることが多いです。さらに、学年が進むにつれて、他学部のように、自分で履修カリキュラムを組むということはほとんどなくなります。決められた科目を決められた時間に決められたとおりに受講していくのです。こんな感じなので、1学年まとまって、同じ場所で同じ講義を講義を受けている大学がほとんどなのではないでしょうか。

このような理由から、基本的には毎日同じ教室で、同じ同級生と顔を合わせることになります。どこの大学も1学年せいぜい100人程度です。先輩・後輩の繋がりとしても、前述の通り医学部の部活が中心となってきますので、その人間関係は限られてきます。

総合大学の他学部の多様性、人の多さと比べれば、いかに狭く、また多様性の生まれにくいコミュニティであるかがご理解いただけると思います。

とはいえ、その中でもいろいろな学生がいて、100人のわりには多様性に富んだ集団であるとは感じます

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村社会の面白さ

そういう世界ですので、ちょっとした噂であってもすぐに広まります。

色恋沙汰。

「誰がどこどこ大学の〇〇ちゃんと最近付き合ったらしい」とか、「昨日はあのへんのグループが合コンをやって、こういうことがあったらしい」とか、出処はわかりませんが、翌日にはすぐに広まります。

ましてや、学内での恋愛など・・・(笑)

まぁ、そういうコアな話ができる関係やそういった話から、生涯の人間関係を得ることに繋がるというのも事実です。

卒後は何かと在学時の人との繋がりが生きる場面があると多くの先生がおっしゃいますので、健全に同級生と仲良くする分にはよろしいのではないでしょうか。

気をつけて!

ただ、長く在学してきて、この世間の狭さゆえに気をつけなければならないこともあると感じました。

幼い頃からそれなりにプライドを持って頑張ってきた人たちの集まりですから、それなりに軋轢が生じることもあるでしょう。それを水面下で食い止められればよいのですが、そううまくいかないこともあります。

小さな村ですので、一度そういう問題が顕在化してしまうと関係を修復するのは容易ではありませんので、私は穏便に生きるよう努力しています。

 

それから、「医者の世間知らず」という言葉がありますが、これも村社会と関係があるかもしれません。

外の風に全く触れずに生きるということもできるからです。

知らないだけならまだしも、ここでしか通用しないことを、世間一般に通用する常識として誤って認識してしまうということもありえ、社会に出てから大怪我をしてそれに気付かされるということもあるようです。

やはり大学外のコミュニティとの接点を持つことは重要です。

例えばアルバイト。世間に開かれた職種を選ぶと良いかもしれません。

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