※この記事はシリーズ「USMLE STEP1 合格体験記」の一部です。
今回は、受験日当日の流れについて、筆者自身の体験も紹介しながら記載していきたいと思います。
USMLE STEP1 時間割
「時間割」とは書きましたが、結論からいうと「時間割は人それぞれ」となります。以下にUSMLE STEP1の試験時間について説明します。
USMLE STEP1の受験環境
TOEFLを受験されたことがある方だと想像しやすいと思いますが、USMLE STEP1の受験は、基本的にはPCが備えられたブースで実施することになります。
試験室に持ち込めるものは制限されていて、
- 身分証明書
- メモ用のホワイトボードとマジック(会場で準備されています)
- これ以外の荷物をしまっておくロッカーの鍵
くらいです。その他、耳栓などは入室時に申請すれば利用できた気がします。
試験室は、入退室のたびにサインの記入が求められるほか、入室時には必ず持ち物チェックを受ける必要があります。
身につけているものはすべて確認されます。メガネも一旦外して試験官に見せなければなりません。
ということで、一度入退室をするだけで結構時間がかかる点に注意が必要です。
試験室内はモニターで常時監視されていて、不審な動きや他の受験者との会話等は一切できません。
USMLE STEP1 試験時間 & 問題数
USMLE STEP1の試験時間は、資格試験としてはやや特殊です。
試験は、7ブロックから構成されます。
各ブロック問題数は基本的には40問です。
(正確には40問を”上限とする”という形のようですが、筆者の試験は全ブロック40問で構成されていたと記憶しています。)
各ブロックの試験時間は基本的には1時間です。
さらに、受験者には休憩のための時間が45分与えられます。
この45分は、ブロックの解答中を除いては自由に利用することができます。(各ブロック間の配分を自由に決められるということです。)
各ブロックごとに休憩をとるもよし、2ブロック頑張って、少し長めに休憩をとるもよし、ということです。
但し、一度ブロックを始めると、その時間をとめて休憩を挟むことはできません。
また、最初にチュートリアルとして15分時間をとられるのですが、このチュートリアルはUSMLEのWeb上で公開されており、スキップすることが可能です。これをスキップすると、この15分が休憩時間に上乗せされます。
また、1時間未満で各ブロックを終了した際には、残りの時間が休憩時間に加算されます。
一方で、休憩が規定の時間を超えた場合は、試験時間が消費されていく仕組みになっています。自分が何分消費したのかは、PC上では表示されますが、試験官は誰も把握していませんので、自己管理が必要です。
但し、どれだけ休憩時間が余っていても、各ブロックにかけられる時間は最大1時間で、1時間経過すると自動的にブロックが終了となります。
以上のような形で、1時間×7ブロック+休憩45分+チュートリアル15分の計8時間の試験となります。
お気づきだとは思いますが、休憩時間の配分戦略が結構大事になってきます。
ブロックとブロックの間での休憩のとり方は2通りあって、
- 試験室内で休憩
- 試験室から出て控室で休憩
のいずれかです。どちらももちろん与えられた休憩時間を消費します。
前者の場合は試験室からの入退室が不要ですのでちょっと休憩する程度ですが、トイレに行ったり食事をしたり、少しカラダを動かしたりということはできません。
後者はこれらが可能です。他の試験を受験している人たちは、携帯電話を操作したりする行為も禁止されていて、控室でも監視されているようでしたが、USMLEの受験に際しては控室ではなんでもOKという感じでした。(退出時に首掛けバンド的なものを渡され、その種類でどの試験の受験者かを判別しているようでした。)
試験室から出ればリラックスは可能ですが、入退室に少し時間がかかるのがデメリットです。
受験体験記
私は朝8時くらいに試験会場に到着したと記憶しています。
かなりおぼろげな記憶ですが、たしか「9時から試験開始、30分前までには来てね」という感じの案内がされていたと思います。
特別迷うことなく手続きを済ませました。
「今日は受験期間の3ヶ月の間に入っているのでOKですね」と言われた気がしたので、ひょっとするとECFMGから発行される予約番号さえあれば、ECFMGで設定した受験期間の3ヶ月間外の日付であってもプロメトリック側で受験日に設定できるのかもしれません。この場合は、プロメトリックに行ってECFMGからの書類を見せて初めて「期間外なので受験できません」とはねられるのでしょうか。定かではありませんが、日取りには注意したいものです。
早めに行くと、それだけ他の受験者より先に案内してもらえるようでした。試験時間は8時間と決まっているので、遅くなって焦るということはないと思いますが、待ち時間が少なくて済むので早めに行って損はないと思います。
私の他にも複数受験者がいました。中にはUSMLEを受験しているっぽい方も2人ほどいらっしゃいました。その方々とは違う部屋で受験したので、STEP2 CKを受験されていたのかもしれません。
休憩の時間配分については、すでに具体的な時間割をどうしたかは忘却の彼方なのですが、7ブロックの間の6ブロック中、4 or 5ブロックは試験室から出たと思います。
というのも、飲水量には気をつけていたのですが、結構トイレが近くなってしまったからです。
どうせ試験室を出たならばと、こまめに栄養補給をするようにしていました。(食料の準備については以下の記事もご覧ください)
集中力が続く方であれば、2ブロック頑張って、試験室を出て長めに休憩をとって、という形をとっても良いかと思います。
結局試験がすべて終わったのは17時少し前くらいだったでしょうか。
最後にアンケートブロックに解答して終了しました。
終了後は「この受験者はちゃんと受験会場にあらわれて最後まで受験していきましたよ」という証明書をプロメトリックから受け取って解散となります。
受験した感想
なにより、緊張しました。
最初のブロックは、正直15〜20分くらい全然集中できていなかったです。
冷静になればわかるような問題も、全部後回しにしてしまったような記憶があります。
さすがに徐々に慣れてはいきましたが、正直平常心であれば230点は超えられていたんじゃないかと若干後悔しています。
試験内容的には、やはりUWorldの問題が難易度的にも問題文の長さ的にも一番近い感じがしました。
が、中には全く対策したことのない範囲からの出題もちらほらありました。
それから、自分の中では「日本ではマイナーだし、捨て問題にしよう」という気持ちが芽生えていた分野について、結構出題があってうろたえた記憶もあります。
やはり少し受験日を焦ったところが痛手にでた感じでした。
全体としては、合格はできたかなぁ、でもスレスレでスコアは微妙かなぁ・・・という感覚で試験を終えました。
それでも、やはりこれだけ頑張ってきたこともあって、帰りの電車の中は結構達成感で満ちていた気がします。
まとめ
私のUSMLE STEP1の受験はこのような形で幕を閉じました。
受験当日のことでも結構ですし、この記事の内容以外のことでも結構ですので、実際に受験を体験した者に紹介してほしいことがありましたら、是非コメントorメールをいただければと思います。
次はいよいよ合格発表です!!!
(※この記事はシリーズ「USMLE STEP1 合格体験記」の一部です。)
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