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【医学生の身体診察の型作り】ねじ子先生の「ぐっとくる」からだのみかた・脳と神経のみかた

医学書籍・教材
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若い医療者ならば「ねじ子」の名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

医師兼漫画家として活躍される「森皆ねじ子」先生です。

今回はねじ子先生による、身体診察のコツを描いた書籍を紹介します。

普段医療に縁遠い方も、「病院でされるアレにはどんな意味があるの?」という疑問を感じたことがおありかと思います。

そういう素朴な疑問も解消できる読みやすい(先生自身、普段医療に関わらない方々が手に取ることも想定して執筆されている)本たちですので是非御覧ください。

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ねじ子先生との出会い

私がねじ子先生の本と出会ったきっかけは、身体診察を重視する診療科をローテートするにあたり、「これを機に学生なりにベッドサイドでの身体診察の”型”が欲しいな」と思ったことです。

身体診察を体系的に勉強したい

「身体診察」について詳細に論じられた書籍がたくさんあることは承知しています。

例えば筆者は「Evidence-Based Physical Diagnosis(邦訳版:マクギーの身体診察)」を購入し、体系的に通読して学習しようと試みたことがありました。

上記は身体診察 に関する書籍の中でも、各所見の「尤度比」に重点を置くことで、診断やベッドサイドでの診断に一役買うことで有名なものです。

この書籍をはじめとして、身体診察の成書には、確かにエビデンスに裏付けられた豊富な知見が収載されており、大変勉強になります。

マクギーの身体診察も良いけれど

確かに成書を読むことは勉強になるし、重要なポイントを理解してベッドサイドでの学習に活かすヒントは得られるのです。

しかしながら、これらを読んでみる中で、なにか「臨場感のなさ」というか、「イメージの掴みにくさ」というか、漠然と何かが欠如しているように感じていました。

また、いざ臨床実習でベッドサイドに行ってみると、「一体何からどのように所見をとればよいのか」と得た知識を発揮できない自分に気づいたのです。

身体診察の型を作る書籍

よく考えれば当然のことです。

座学で色々学んだはずの医学生といえど、初学の段階では素人に毛が生えた程度の青二才なのです。

そんな状況で、各身体所見について詳細に記述された成書を読んであれこれ知識を身に着けても、ベッドサイドでまずなにをしたら良いのかわからなくなってしまうのも無理ないでしょう。

そこで、各所見について「エビデンス」云々を考える前に、まずは自分なりに「身体診察を遂行するための最低限の型」を持つ必要があることを自覚しました。

そこで、全体を読むのに重厚すぎず、細かいエビデンスは置いておいて、「異常を検出できる」レベルで身体診察を遂行できるような書籍がないかと本屋さんを練り歩きました。

そこで出会ったのが、森皆ねじ子先生の書籍「ぐっとくるシリーズ」だったというわけです。

「体のみかた」「脳と神経のみかた」の2冊について以下に紹介したいと思います。

「ねじ子のぐっとくる」シリーズ

森皆ねじ子先生は、「医師兼漫画家」として活動されています。

医学生の頃からイラストレーター等として活躍されていた経歴をお持ちのようです。

「とにかくイラストが素敵」です。

身体診察の型を身に着けようというニーズで手にとった本であり、もちろんそのニーズを満たしてくれる書籍であることは間違いないのですが、イラストレーター・漫画家としてのねじ子先生に大変魅力を感じました。

そのおかげでそれほど時間をかけず、楽しく一気に通読してしまうことができました。

という手軽さを兼ね備えていながら、「まずはここをしっかり診れるようになれ!」というねじ子先生のメッセージが随所に散りばめられていて、系統立てて身体診察を遂行するための最初の一歩を踏み出せた感じがします。

イラストが大変豊富で読みやすい一方で、案外文字が細かく十分な情報量を得られる印象でした。(文字のほとんどは柔らかい手書きです!読みやすい!)

ねじ子のぐっとくる体のみかた

各部位ごとにどのような流れで身体所見をとっていけば良いかわかります。

上述の通り、初学者に対して「まずはコレとコレとコレ」とポイントを絞って記載してあるため、「アレもコレも大事だと習った、ハテ、結局ナニしたらいいの!?」と途方にくれる医学生・研修医にはうってつけです。

これらに加え、ちょっとしたコツも随所で紹介されており、明日から実践してみたくなること間違いなしです。

数時間もあれば読了できるため、折に触れて何度も見返すことで、自然と自分なりの「身体診察の型」を身につけることができるように思います。

あれやこれやと身体診察について悩んだのですが、先を急がずまずこの本を手にするべきだったと後悔しています。

臨床実習に出る前の学生や、私のようにベッドサイドで「ナニをしたら良いやら」と考え込んでぎこちなくなってしまう学生が一から勉強しなおすには最適な書籍であると感じました。

ねじ子のぐっとくる脳と神経のみかた

「からだのみかた」には神経診察について収載されておらず、こちらの「脳と神経のみかた」という別の書籍を出版されています。

脳神経12本の簡単なスクリーニング方法からお看取りの作法まで、脳神経所見に関する入門はこの一冊がおすすめです。

【まとめ】身体診察・神経診察の型を身につける!

1000円代とお値打ち価格です。

ねじ子先生の書籍、是非手にして勉強してみてください、身体診察・神経診察の型を身につけられるはずです。

 

すっかりねじ子ワールドに魅了された筆者は、初期研修に先立ち「ねじ子のヒミツ手技」シリーズも是非読んでみたいと目論んでいます。

 

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