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【ICU・集中治療】実習/研修のための名著が遂に改訂!

医学書籍・教材
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筆者はかねてより集中治療に興味があり、実習でも集中治療室(ICU)でお世話になることが幾度かあったのですが、その際に大変役立った書籍を紹介したいと思います。

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救急医をめざす医学生

集中治療単体に興味がなくても、いずれの診療科であっても急性期の治療や全身管理を学ぶ機会があると思います。そういった機会に大活躍してくれる学生・研修医向けの名著ですので是非参考にしてください。

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ICU実践ハンドブック−病態ごとの治療・管理の進め方

筆者が知る限りでは、ICU・集中治療に関わる学生・研修医・若手の医師向けの本の中で、これが最も体系的・実践的に学べる一冊です。

(ちなみに上記は初版。最新版については下記参照。)

ICUハンドブックの特徴

とにかく実践的

筆者は今まで実習でICUでお世話になることが幾度かあったのですが、その際に絶対に手放すことの出来ない一冊でした。

重症管理を要する病態別に項目がまとまっており、例えば膵炎なら膵炎で、ICUを中心とした重症管理でポイントとなる事項が程よい分量でまとめられています。

この本なく実習に参加していたとしたら、先生方のディスカッションの内容も、患者さんを取り巻くデバイスの意味も、何もかも理解が難しかったでしょう。

しかし、ICUハンドブックを手元に置いて、またはこれで予習をしてからカンファレンスに出席すると、手に取るようにその内容を理解することができ、集中治療室での実習が本当に楽しくなりました。

病態ごとのまとめはもちろんのこと、集中治療室や急性期病棟で頻用される検査の解釈、処置の手技、患者さんを取り巻くデバイス(人工呼吸器や動脈ライン、尿道バルンカテーテルなどなど)の設定等の記載もあり、日中ICUで手技を見学するような際にも大変参考となります。

特に重要な指標(例えば尿量など)の解釈については、一つの項として説明されています。ICUで行われている検査や診察等について、医師がどこに注目しているのかといったことを理解できるのがありがたいところです。

もちろん実習の中で先生方に教えていただくと大変勉強になるのですが、どうしても断片的な知識となりがちです。こういった点の知識を、実習の中でも線の知識として体系的に学んでいくのに役立つ一冊です。

体系的にICUの基本を学べる(通読にも向いている)

私のような重症管理の初学者が、机上で通読するなどして勉強するのにも向いているのがこの本の特徴です。

ICUや重症管理・急性期管理に必要となる事項について、満遍なく、順序立てて記載があり、実際にICUで実習・研修していなくとも、通読しながらその考え方を学んでいくことができるよう配慮されています。

文献記載が丁寧

もちろんICU・急性期の初学者向けの書籍ですので、各病態・治療・重症管理について全てをこの1冊から学ぶことはできません。

しかし、この本の良いところは参考になる文献・エビデンスをしっかり記載して頂いているところです。

基礎基本となる考え方についてこの本から学び、さらに深く学ぶ際には、こういった文献をその入口とすることができるのです。

EBM・論文リテラシーを学ばなければならない立場としては、こういった配慮は大変ありがたいことです。

唯一の欠点が・・・

そんな名著にも唯一欠点がありました。

出版年が2009年と古かったことです。

例えば、体外循環の項では「Extra-Corporeal Membrane Oxygenation(ECMO)」について今後の展望について触れられるに留まり、体系的な記載がないなどがやや不満足な点でした。

医学の進歩するスピードを考えれば、出版から10年も経てば当たり前のことかもしれません。

筆者も2009年版という点で購入は控え、必要なときに大学図書館で借りるなどしていました。

遂に改訂!ICU研修の定番教科書へ!

著者の先生方も忙しく、なかなか改訂は難しいのかなぁ・・・と思っていた矢先。

2019年3月この名著が遂に改訂されました!

私はそんなことをつゆ知らず、書店をフラフラと歩いていたのですが。そこで、

これが目に入ってきたのです。

「初版と色が違う、でもタイトルは同じ。まさか、改訂来たか!?」

手にとって見覚えのあるレイアウト、やはり改訂版でした。このときの感動と著者の先生方への感謝は表現し尽せません。

即効レジへ持っていきました。こんなに即決した買い物はなかったかもしれません。

10年前の初版でさえも、現在のICU実習で非常に役に立っていたのに、さらに最新の知見満載ときたらもう買う以外の選択肢はありません。

もちろん改訂と同時に文献もブラッシュアップされていました。更には参考文献の欄にその論文の主旨と集中治療の学術における位置付けまで丁寧に記載がある項もあります。

残りの学生生活と、初期研修、そして専攻医研修まで、このICU実践ハンドブックを基盤にさらに知見を広められればと思います。

何科を目指される方でも大変勉強になり、また次へつながる書籍だと思いますので、是非手にとってみてください。

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