早いもので今年ももう3月に突入してしまいました。
筆者は重度の花粉症であり、上気道の症状の重さに比例して微熱まで出る有様です。Hay feverとはよく言ったものです。
先月UWorldの演習を開始しましたが、今回はその進捗についてご報告です。
UWorld1周目:50%終了しました
本日をもって、UWorldの問題のうち、50%(約1300問)が終了しました。
前回の記事で報告させて頂いた通り、時間との勝負となるSTEP2 CKですので、演習初期の段階から本番を想定した方法で行いました。
- 範囲設定は全範囲ランダム
- 問題数は40問
- 解答解説の表示は全問解き終えてから
- 時間は60分
といった感じです。
最も厳しさを感じたのはやはり解答時間が短いことでした。
上記の通り、時間は60分を目安に行ったのですが、考える時間すらなく終わってしまうと問題演習としての意味がなくなってしまうため、時間はcount upとして、一応全ての問題を考えてマークをつけるという段階までは解答を続けるようにしました。
演習はじめたての頃は、60分 + 2〜3分をみないと全て解き終わらないくらいが平均で、回によっては10分程度オーバーしてしまったこともありました。
「根拠を持ってマークする」ということを意識するとどうしても時間がかかります。(根拠を持って解答しても、必ずしも正答率の向上には繋がらないのですが・・・)
現在では、ある程度60分ぴったりで全問終了できるようになってきました。
正答率としてはトータルで約60%で、もう少し正解を出せたらなぁ・・・という感じです。
たまに75%〜80%ということもあるのですが、同様に50%そこそこという回もあります・・・
不正解となる部分については、2-3割が時間が足りず十分な思考によって知識を引き出せないことにありますが、残りの7-8割については知識不足です。
STEP2 CKはSTEP1ほどの暗記量は不要ですが、それでもまだまだ吸収しなければならないことがたくさんあります。頑張ります。
解答時間短縮のために工夫していること
1000問以上の解答の中で試行錯誤を繰り返し、解答時間短縮のために効果があったことを紹介します。
最終文から読む
これはSTEP1でも同様ですが、STEP2 CKにおいても、やはり問われることを念頭に置いて問題文を読むのとそうでないのとでは時間の使い方に大きな差が生じます。
例えば、「〇〇と診断されたが、この疾患のリスクファクターとして最も重要なのは以下のうちどれか」のように、最後の文を読んで解答できる場合もあるくらいです。
したがって、まずは最後の文章と、ついでに選択肢にも目を通してから最初の文へ戻り、年齢・性別・主訴までを確認します。
疾患に特異的な情報を探す
問題としては、「診断は?」という問いの他に、適切な治療、次の検査など、様々なことを聞かれます。
しかし、これらの問いに答えるためには、多くの場合、まずは問題文から診断をつけることが必要となってきます。
実臨床の現場であれば、【病歴聴取→身体所見→検査所見】の順で話が進みますので、本来はこれに従って思考していくのが筋ではあります。
しかし、STEP2 CKにおいてはとにかく時間がない中ですので、診断をつけるのに特徴的な情報を探しにいき、それが見つかったら他の情報に矛盾がないか確認していく方が短時間で診断をつけることができます。
特に、画像として提示されるような検査所見(エコー、心電図、Xp、CT、血液塗抹標本、グラム染色などなど)では、それだけ見れば診断がつくものも少なくありません。
また、お決まりの病歴・エピソードを呈する疾患や、特異度の高い身体所見もたくさんありますので、まずはそういったものを見つけることで、即座に診断することが大切です。
上記のように簡単に話がつく問題ばかりではありませんが、1ブロック40問もあれば、少なからず実は時間がかからない問題は存在します。そういった問題で時間を短縮することで、その他の思考が必要な問題に時間を残しておくことができます。
とはいっても速読が大切
上述のように、疾患に特異的な情報を探しにいくことは重要ですが、それがパッと見つからなければ、問題文をはじめから読んでいくほかありません。
本番、40問全てにおいて全文読まなければならないという最悪の事態の可能性もゼロではありません。そうであっても、時間内になんとか解答を終了できるようなスピードは養っておかなければならないと思います。
(その点、筆者は疾患特異的な情報に頼って時間を捻出している割合が大きいため、まだまだ研鑽が必要です・・・)
わからない問題はすぐにとばす
STEP1の対策をしていたときと比べて実感するのが、STEP2 CKでは、迷っていると本当に時間がなくなるということです。
「これはすぐに答えが出そうもないな」と思ったらその瞬間、次の問題へ移り、まだ見ぬ「読めば解ける問題」を漏れなく解答していく必要があると感じました。
「あぁ〜あれのことなんだけど、どっちだったかなぁ・・・もう少しで記憶の彼方から引っ張り出せそうなんだけど・・・」という惜しい感じであっても、すぐに解答できないなら次へ移るよう努めるようにする方が全体のパフォーマンスは向上するように思います。
知識を増やす
「わからなければ次へ」「迷ったら次へ」と言いますが、飛ばした問題は既に問題だけ読んで解答できなかったという点で時間のロスを生んでいることになります。後に時間が余って戻ってきたとしても、再度問題文に目を通して問題を思い出す所から始まる点でも時間的ロスです。
やはり根本的に解答時間を短縮するためには、知識を増やして初見で素早く解ける問題を増やすことに尽きると感じました。
STEP1ほど無機質な暗記ではありませんが、STEP2 CKにおいても腰を据えて覚えるべきところは覚えていく必要がありそうです。
まとめ
巷では「STEP2 CKで大切なのは暗記ではなく、いかに情報を拾えるか」ということが強調されている節があり、暗記が苦手な筆者としては問題文から情報を効率的に拾っていく練習を積むことが第一であると考えていました。
もちろんそういった情報収集の効率も重要ですが、やはりまだまだ知識不足であることを自覚して、残り50%の復習に励もうと思います。
<追記>
UWorld1周目が終了しました。
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