※この記事は、シリーズ「低学年からのCBT対策のススメ」の一部です。
今回は、CBT対策でのビデオ講座の活用について記事にします。
あくまで筆者個人の見解ですので、皆さんの勉強スタイルの参考程度に読んでいただければ幸いです。
CBT対策ビデオ講座
CBT対策では問題演習が最も重要であることは言うまでもないのですが、対策の補助としてビデオ講座を用いることがあります。
医学生向けにビデオ講座を配信する企業は複数あり、一つの大きな市場となっています。
低学年の医学生にはあまり馴染みがないかもしれませんが、中には個人的にネットから申し込めるものもあり、低学年であっても受講することは不可能ではありません。
各講座の詳しい内容については、「医学部 ネット講座」などと検索して頂くと色々な情報が出てくると思います。
ビデオ講座の活用
ここではCBT対策をする上でビデオ講座をどのように活用するべきか一般的な話をしたいと思います。
筆者自身も、実はCBT対策向けの講座をとったことはあるのですが、下記に記すとおり活用方法を若干間違えてしまいました。是非後輩の皆さんにも参考にしていただければ幸いです。
そもそもビデオ講座は必須か?
もちろん人によっては「ビデオ講座・ネット講座を勉強の柱にして頑張ります!」という方もいらっしゃると思いますし、それも一つの勉強法だと思います
しかし、何度も申し上げている通り、CBT対策で最も重要なことは問題演習を繰り返す中で知識を得ていくことだと考えています。
問題ベースで調べる必要が生じた事項について情報収集し、それを吟味する、つまり自ら医学的情報をつかみ取りに行く習慣をつけておくことが重要だと思います。しんどいですが、医師として働く上ではこちらの方が自然な知識吸収の流れでしょう。
私のような貧乏学生にとっては講座の費用が結構しんどいということもあるでしょう。絶対にビデオ講座・ネット講座を受講しなければならないということはないと思います。
ビデオ講座・ネット講座の活用方法
とは言え、視覚的・聴覚的な刺激を得ながら効率よく勉強できるという点ではビデオ講座・ネット講座も大変有用な勉強ツールであると思います。
これを活用する上での注意点をいくつか紹介します。
ビデオ講座・ネット講座への完全依存は危険
CBTでは、国家試験ほどではないにしても取り扱われる疾患は膨大です。
ビデオ講座・ネット講座では、これら膨大な数の疾患を限られた時間の中で講義しなければなりませんので、どうしても知識の羅列になりがちな部分があります。
もちろん疾患の考え方・病態生理も解説するのですが、どうしても時間の関係上浅い話に終始してしまうような節があります。
そういう点で、「知識0だからとりあえずビデオ講座で楽ちんに学ぼう!」という考えはやや危険であることを知っておいてください。
復習には最適
一方で、膨大な数の疾患を限られた時間の中で講義しているということを逆手に取れば、復習にはもってこいです。
既に勉強して、ある程度疾患の概念を理解している状態で視聴すると、「こんな知識は知らなかった」「これは忘れていたから覚え直さないと」といった具合に知識の漏れを防げますし、これらの定着も0から視聴するよりは良いはずです。
個人的にはCBT対策の後半でスクリーニング的に時間をかけずに見る方法をおすすめします。
※もちろんビデオ講座を見ながら、はじめての疾患は調べつつ視聴していくという方法もありだと思いますが、筆者自身がせっかちなこともありあまり好きではありません(笑)
入門系の講座は知識0から見ても役に立つことも
中には知識の羅列ではなく、病態生理をわかりやすく説明している講座もあります。
こういった講座は、知識0の状態から、CBT対策への導入の一環として視聴する価値は十分あると思います。
「セット」に惑わされることなかれ
複数の講座がセットで提供されて割引となっているものもあります。
が、上述の通り、講座には様々な趣向のものが存在するため、全部が自分の学習スタイルに合っているとは限りません。
サンプルを視聴してみたり、すでに受講している人の話をリサーチして、時間とお金を無駄にしてしまわないよう注意が必要です。
筆者の知る限りでも、「申し込んだけど結局見なかった」という学生が結構います。
まとめ
ネット講座・ビデオ講座は費用・時間を結構使う高い買い物になります。
内容をしっかり吟味した上で、自分の勉強スタイルにあったものを取捨選択することで、時間とお金を大切にすることが大切です。(以下の記事は国家試験対策向けですが、参考にどうぞ。)
※この記事は、シリーズ「低学年からのCBT対策のススメ」の一部です。
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