※この記事はシリーズ「USMLE STEP1 合格体験記」の一部です。
予めスコアをお伝えしておくことは、体験記を読んでいただくにあたり参考になると思いますので、体験記の冒頭でスコアを公開させていただきます。
今後も「これくらいの成績をとったやつの体験記なんだなぁ」と参考にしていただければ幸いです。
USMLE STEP1 スコア
合格発表は本当にドキドキでした。
単刀直入に公開します。
全体スコア
- 結果:PASS
- スコア:220台
- 合格最低点: 194
- 2017年に受験した米国・カナダの医学生 平均点:229 標準偏差:20(1回目のテストのみ換算)
USMLE STEP1の成績は140〜260の3ケタで返却されます。
後々米国での研修にエントリーし決定する(マッチング)際には、STEP1のスコアが大変重要視され、人気の高いプログラムや診療科で研修を行うためにはより高いスコアが求められます。
各診療科ごとに、マッチした学生・マッチしなかった学生のスコア等々がthe MATCH(national resident matching program)から公表されており、これが目標スコアを左右します。特に、国外からのマッチング参加者には、国内のメディカルスクール卒業者より厳しい目を向けられますので、より高いスコアが必要になるとされています。
私の目標としては、米国・カナダの医学生の平均スコアを超えること、及び、「Emergency medicine」や「Anesthesiology」のマッチ者の平均点を超えることを考え、230を大きな基準としていました。
惜しくも数点足りなかったのですが、それでも米国・カナダの学生の平均値付近で合格できたことには安堵しています。
領域別成績
各出題領域でどの程度の成績であったかを図示したもので、「あたなたのこの領域における成績は*の範囲内に入ると見積もられますよ」という表です。一応「Borderline Performance」が設定されていますが、これが各領域の成績が合否に関与することはありません。
平均的にBorderline Performanceを超えることができましたが、「Behavioral Sciences」の項目が目を引きますね・・・
これは「公衆衛生」「疫学」「精神科」「出生から死亡に至るまでの個体の精神的・身体的発達」「倫理」「法律」等が合わさったような領域で、日本の基礎医学教育ではあまりフォーカスされない部分であるため、日本人受験者が苦手とする領域です。
そのことをを理解して自分なりに手を打ったつもりではありましたが、やはりその壁は高かったようです。詳細は体験記の本体をご覧いただければと思います。
まとめ
目標スコアにはわずかに及びませんでした。
私が志望する救急領域は海外からのマッチング成功者が少ない狭き門とされており、仮に米国のレジデンシーに応募することになった際には正直苦戦を強いられるスコアでしょう。
しかし、入学時の医学英語はおろか医学自体も素人状態だった自分にとっては満足できる結果ではありました。
以降、以上のスコアを踏まえて体験記を読んで頂けると幸いです。
(※この記事はシリーズ「USMLE STEP1 合格体験記」の一部です。)
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