※この記事は、シリーズ「低学年からのCBT対策のススメ」の一部です。
今回は、CBT対策の根幹をなす問題演習で用いる問題集の紹介です。
本記事では問題集の紹介までにとどめ、オススメの問題演習の方法は以下の記事に紹介しています。
オススメCBT問題集
Question Bank(QB)
言わずと知れた問題集「QB」のCBT版です。(国家試験版もあります)
もはやCBT対策の王道と言っても過言ではありません。9割のCBT受験生が利用するとされている問題集で、医学教育のコア・カリキュラムに基づき、CBTの出題内容に準拠した問題を提供してくれます。
本番の試験で、「この問題、QBでやった!!」(どこかで聞いたことあるフレーズ!?)という錯覚を得ることがあるくらいには、本番の問いに近い問題集です。
書籍版(〜2019年版)
書籍版はvol.1〜vol.5まで存在し、CBTの出題内容の変遷に合わせて毎年改定されます。
各vol.の内訳は以下です。
- vol.1:プール問題 基礎
- vol.2:プール問題 臨床 前編
- vol.3:プール問題 臨床 後編
- vol.4:プール問題 4連問・多選択肢
- vol.5:最新復元問題
vol.1〜vol.4については、再現問題であり、平たく言えば過去の良問の寄せ集めです。したがって、例えば2018年版と2019年版の内容はほとんど同じだったりしますので、ある程度最近の年度であれば、書籍版を先輩にもらうとかでも問題ないと思います。
vol.5については、「最新復元問題」として新しい傾向の問題を収録しています。これについては、最新年度版を購入するのが良いでしょう。
2019年版までは書籍版を購入することで、2年間オンラインでも演習可能でした。
オンライン版(2020版〜)
2019年までは、書籍版を購入するとシリアルナンバーを入手でき、これで2年間オンラインでも演習可能という形になっており、オンライン問題集の方は書籍版のおまけといった位置づけの学生が多かったように感じます。
私の周りでもオンラインより書籍版を中心に演習していた学生の方が多かった印象です。
ところが、前述の通り、2020年版からは、紙媒体は廃止、すべてオンライン問題集に変更されました。
発売元のメディックメディアによると、
CBT試験の早期化にともない「低学年から学習を開始したい」というニーズが増えてきております。そのような昨今の状況も鑑みオンライン化することで、いつでも最新の問題演習をしていただける仕様になる予定です。
とのことですので、書籍版の廃止、全オンライン化に伴い、低学年でもCBT対策をしやすい環境が整ってくるのではないでしょうか。
オンライン問題集は、重い問題集を持ち運ばなくても、ネット環境さえあればいつでもどこでも書籍と全く同じ問題を演習可能です。
主だった役立つ機能として
- 各問題の到達度を自分で設定できる
- 到達度ごとに問題を選んで演習できる
- 分野を選んで演習できる
- 問題をキーワードで検索できる
- ノート欄に各問題のメモを設定しておくことができる
- 問題に印をつけておくことができる
- 該当分野のQB動画(映像授業)が見られる
- 模試が付属する
など、オンラインの良さをたくさん盛り込んだ仕様となっています。
演習は、通常のインターネットブラウザから可能な他、iPhone、Android端末向けのアプリもリリースされています。
書籍のアプリ版(Year Note、病気がみえる、レビューブック)などを購入している場合にもこのアプリに表示され、問題演習画面から該当ページへワンクリックで到達可能です。
これからQBを購入して対策される方については、わざわざ古い書籍版を購入されるよりも、最初からオンラインで演習される方が常に最新の問題セットで演習できて良いのではと思います。
ただし、その際は、一度購入したら何年間利用できるか、価格がいくらか、ライセンスの延長サービスがあるかなどを、販売元で確認し、検討してください。
筆者自身が用いたのもQBで、オンライン版の問題集を勉強の柱と位置づけていました。
オススメの演習方法については以下を参照してください。
こあかり
周りを見渡す限りでは、「CBTの問題演習における第二選択」という感じでしょうか。
QBの問題から吸収できることは吸収し尽くしてしまったという学生にはオススメの問題集です。
内容自体も、「QBや本番に比べるとやや難しい、細かい知識を問われる問題集」という評判を耳にしたことがあります。
筆者は中身をパラパラみた程度ですが、問題の分量(書籍の厚み)的にはQBと大差ないように思います。以下の4冊から構成されるようです。
- vol.1 五択
- vol.2 五択
- vol.3 多肢・連問
- vol.4 新問
まとめ
以上、2種ですが、CBT対策向けの問題集をお伝えしました。
CBT対策の根幹はとにかく問題演習を繰り返すことにあります。
個人的には、問題集は1種類に絞ってそれを完全に自分のものにすることをオススメしますが、たくさん問題を解きたい方にとってはQBもこあかりも両方頑張る、というのもありかもしれません。
※この記事は、シリーズ「低学年からのCBT対策のススメ」の一部です。
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