※この記事はシリーズ「USMLE STEP1 合格体験記」の一部です。
以前の記事に記した通り、3-4年生でCBT&国試の勉強をして、4年次1月からいよいよUSMLE STEP1の問題集に移行しました。
本記事ではその演習内容・ペース等について示します。
UWorldを含む問題集自体の紹介は以下もご覧ください。
UWorld 演習方法
詳細は上記記事をご覧頂くとわかると思いますが、
- 系統立ててINPUT学習をする気力がなかった
- 効率良い学習には問題意識を提起されるプロセスが必要だと思った
- STEP1にかけられる十分な時間が残されていなかった。
- 到達度(正答率・解答速度)を測定しながら演習したかった
といった理由から、私はとにかく問題を解いて、解いて、解いて、そこから新たな知識・周辺知識を吸収する方法をとりました。
参照したのはFirst Aid、イヤーノート、Internet、などなどです。
また、UWorldは解説がかなりしっかりしているので、それを読むだけでも十分勉強になりました。
問題集紹介の記事で述べた通り、UWorldは演習方法が様々設定できます。
私は以下のような設定を主に用いました。
- 出題範囲:全範囲ランダム
- 出題数:40問
- 解答時間:制限あり(60分)
- 解答表示:40問終了後
とにかく本番のブロック1つ分に限りなく近い設定です。
USMLE STEP1の難度が高い理由の1つは解答時間が短いことです。長文を速やかに理解して問題に解答するスキルを要求されます。
特に「制限時間」は厳格に守るよう心がけました。
また、要復習「フラッグ」で問題に印をつけておける機能を使いました。
これは、本番直前になってフラッグのついた問題のみ集中的に復習するためです。
場合によっては出題分野を苦手分野に絞って演習するなど臨機応変に変更していましたが、主には上述のような設定です。
また、記事を改めて紹介していますが、Evernoteを用いて自分用のまとめノートを利用していましたので、適宜そちらにまとめを追記していきました。
問題演習・対策の流れ
問題集はオンライン・紙媒体含め色々ありますが、私は腰を据えてUWorld一本に絞って勉強しました。
大学受験の勉強でも同じことが言われますが、複数の問題集に手を出して問題数をこなすより、1本に絞ってそれらを完璧にしたほうが良いと思ったからです。
USMLE STEP1 問題集を本格的に開始したのは4年生の1月です。
大学の臨床実習も始まり大変だった時期もありますが、毎日必ず1ブロック(40問)以上は実施するよう意識しました。
結果として、5年次進級前後くらいでUWを1周終了することができました。
やはり大量演習しているうちに長文には慣れることができ、時間的にも余裕が生まれるようになりました。
正答率も徐々に向上し、1周目の正答率は低くてが50%、高くてが85%、平均が60-65%くらいでした。
少なくとも合格はできるかなぁという実感を得られていたのでNBMEの模試を受験しました。結果、予想スコアが217で、やはり少なくとも合格はできそうだという自信がつき、STEP1の受験日をここで決定してしまいました。
何もなければ夏休みに受験したかったのですが、夏は部活の行事などがあったり、見学・実習もあったので、夏休み明けで実習のローテート科が比較的余裕のあった9月に受験日を設定しました。
これで後戻りはできなくなり、UW2周目に突入しました。
UWorldを長期契約で購入すると、演習履歴を1度リセットすることができます。
私は2周目直前で履歴をリセットし、白紙の状態から演習を再開しました。
(というか、UWは各問題の演習回数までは記録していないので、全問に取り組むためにはリセットせざるを得ないです。)
2周目は平均正答率が70%程度でした。
1周目に比べてあまり伸びていない感じがありますが、時間的余裕や時間配分という点ではかなりパフォーマンスが向上していたように感じました。(もちろん既に1回解いた問題だからというのもあるでしょうが。。。)
夏休み前までに2周目が完了し、あとは自分のまとめノートやフラッグを立てた問題で最終の追い込みをするのみとなりました。
本来は、フラッグで印をつけておく問題は最小限にして直前にしっかり復習できるようにしておきたかったのですが、やはりたかが2周ではまだ学ぶことが多く、あれもこれもと印をつけているうちに、結構な量になってしまいました。
まとめ
以上が私のUSMLE STEP1対策の本体ともいえる、UWorldを用いた問題演習の概要です。
やったことはかなり単純で、問題を解いては調べて、解いては調べてをとにかく繰り返し、知識を増やすと同時に解答速度を高めていったということです。
あっと驚く方法は紹介できないのが残念ですが、地道に演習を続けていれば必ず自分で成長を感じることができると思います。
そういう意味でも、問題演習は本番さながらの設定で実施されることをオススメします。
次の記事では、本番直前の勉強について記そうと思います。
(※この記事はシリーズ「USMLE STEP1 合格体験記」の一部です。)
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