※この記事はシリーズ「USMLE STEP1 合格体験記」の一部です。
この記事では、筆者が右も左もわからないままとりあえず問題集を解いてみたことについてを記載します。
筆者がUSMLEを知ったきっかけは是非以下をご覧ください。
問題集の実践(3年次前半〜3年次秋頃)
準備したもの
右も左もわかりませんでしたので、とりあえず参考書と問題集を手に入れることにしました。
前の記事で書いた友人に色々聞いたところ、「どうもこの2冊はUSMLE対策ではバイブルらしい」ということを聞いたので、早速手に入れました。
First Aid for the USMLE Step 1 2016
これは米国の医学生の間で、USMLE STEP1を受験する上では必須アイテム・the バイブルとされいる参考書です。私自身、勉強をはじめてから受験当日までずっと利用していた唯一の教材です。
対策法の概要や受験上の注意点にはじまり、本編では基礎医学のセクションと臓器別のセクションから構成されています。他の書籍や学習ソース、問題集のレビューもしてくれています。
この本を会場に持ち込むことができ、かつ参照のための時間が十分にあるとすると、受験者はほとんどの問題を解けると言っても過言ではない書籍です。もちろん試験に持ち込むことはできませんので、受験者はどこに何が書いてあるか知っているというレベルまでこの本を読み込むことが広く推奨されています。
版は毎年改定され、受験者からのフィードバックを元に、常にUp Dateされた知識を提供してくれているようです。(改訂は毎年12月頃のようです。)
私は何も知らずに当時最新版だった2016年版を購入しましたが、今になって最新版を見たところ、2016年版から大きく内容がブラッシュアップされていました。やはり最新版を購入する方が良いようです。
First Aid Q&A for the USMLE Step 1, Third Edition
こちらはFirst Aidと対をなす問題集です。本番の問題を意識した問題が全部で1000題程度収録されています。基礎医学のセクション、臓器別のセクション、複数のランダムの問題セットが収録されています。解答・解説付きです。
問題のコンセプト的には本番同様、「臨床Basedの問題文→基礎医学領域の問」という感じです。
難易度的には本番よりも易しく、問題文も短いです。入門問題集という感じでしょうか。
こちらは、投稿日現在でも最新版は私が利用したものと同じ第3版のようです。というのも、First Aidとリンクしたオンライン問題集(USMLE Rx)が普及し、書籍版の需要が低下したからだと思います。
それでもなお、私のようにとりあえず軽くやってみたい方や、最初にオンライン問題集というと敷居の高さを感じる方、雰囲気をなんとなく掴みたい方には、入門のつもりで書籍版をやってみるのもおススメです。
問題演習の実践
最初に問題演習をしたのはなぜか
右も左もわからない中、考えられる勉強方法は2つありました。ひとつは、First Aidを用いて分野ごとにコツコツ勉強していく方法、もうひとつは問題ベースで勉強していく方法。
結局私は後者にしたわけです。理由としては、私が全体像が見えないままにコツコツ勉強するのが苦手であること、繰り返しですが右も左もわからずとりあえずできそうなことが問題を解いて解説を読んで見ることだったということです。
どのように演習したか
特に難しいことは考えず、わからないことは調べながら問題を解いて→解説を読んで→First Aidを参照して→・・・を繰り返しました。
英語で医学の問題を解くという経験は始めてでしたが、問題の内容は案外理解できました。
が、次第に課題(次の記事で記載します)が浮かび上がってきて、徐々に解き進めることが億劫になってきました。
後半半分くらいは嫌になりながらでしたが、「始めたからには」ということでなんとか最後まで行きました。全体としてはかなり雑に1周した形になります。3年次前半に始めて、秋前に終わったように記憶しています。
全体で、何も調べない段階で正答を選べたのは約50%程度だったと記憶しています。易しい部類の問題集と聞いていたので、少し自信を失ったところはありましたが、それでも全く歯が立たないわけではないということがわかってホッとしました。
まとめ
はじめての問題演習はこんな感じでした。
これで浮かび上がった課題とその克服を次以降の記事で記載していきます↓↓↓
(※この記事はシリーズ「USMLE STEP1 合格体験記」の一部です。)
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