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医学生の実習態度に一言。

医学部
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大学病院などで臨床実習をしていると、同級生はもちろんのこと、1学年下の医学生とも場を共有することも少なくありませんが、少し気になっていることがあります。実習での態度です。

「実習に消極的だ」とか、「学ぶ意欲が感じられない」とか、そういうことではなく、

「(例え興味のないことでも)他人の仕事場にお邪魔してるんだからそれなりの振る舞い方があるでしょうに・・・」

といった感じの話です。

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医学生の実習態度

病院実習では他の学生の実習の様子も目に入ってきます。最近では、自身が6年生になり、1学年下の学生が一緒に病院実習をするようになったりして、その様子も眺めるようになりました。

「他者の職場や医療機関にお邪魔している立場なのに、教員や患者さんに対して失礼でないか?」

と思える場面が結構あるのです。

私自身、「先輩であろうが後輩であろうが誰に対してもまずは礼節を大切したい」と考えており、その思いは必要以上に強いかもしれません。これを踏まえて贔屓目に見るのですが、それでも看過できない場面へ遭遇することが多々あります。

具体例

いくつか実際に遭遇した具体例を交え、私の意見を述べます。

時間を守りましょう

例えば小部屋に集まってグループ単位で先生の講義を聴くようなスタイルの実習はどこでもあると思いますが、遅刻してくる学生が多いことに驚きました。

5−10名程度の学生を相手に講義をするために、自分の診療の合間を縫ってスケジュールを組んでいる教員を慮れば、遅刻が失礼なのは当然だし、講義を遮ることにもなりかねません。

百歩譲って遅刻する事情があったとしても、入室時などには配慮したいものです。大きな音を立てて着席するなど「遅れてきて当然」といった雰囲気を感じさせたり、「またやっちゃったよ(笑)」みたいな雰囲気で他の学生とクスクスしたりという様子を見ると、真面目に講義を聴こうと時間を守っている立場としてはイライラ&ヒヤヒヤです。

素直に遅刻を詫びるとか、少なくとも話や場の空気を遮らないように静かに着席するなど工夫できるはずなのですが・・・

挨拶しましょう

とにかく挨拶をしましょう。

例えば講義のために教員が部屋に入ってきたとき、顔すら上げない学生がいますが、失礼というのもあるし、何よりもったいないです。

「こんにちは。」とか「宜しくお願いします。」の一言でその後の雰囲気はガラっと変わります。

その他、医師以外の職種が仕事をされている場所(病棟、外来、ナースステーション)などに入る時などもポイントでしょうか。

「自分たちと教えてくれる教員以外は見えないのか」と思われる程に他の職種の方々へのアクションがない学生が少なくありません。

確かに直接にはお世話にならないかもしれないけど、そこを仕事場にしている方は多くいる中で、「失礼します」とか「お疲れ様です」とか「ここのカルテを使わせていただいてもお邪魔でないでしょうか」とか、そういう配慮ができると良いと思います。

スマホ・タブレットの利用に注意

スマホやタブレットのようなデバイスは実習で非常に有用ですが、その利用には注意を要します。

個人的な考えとしては、そういったデバイスを用いて、自ら情報を補足しながら教官の話を聴くことは、その効果を最大化できるし、相手の話を遮らないので良いと思います。

しかしながら、考え方など千差万別で、「せっかく話しているんだから、調べるのは後のほうが相応しい」とか、「スマホで調べる前にその場で質問してくれたら良いのに」と感じる教員もいるはずです。

講義・実習中にスマホやタブレットを利用する際は、その場ごとに判断するか、迷ったら許可を得ると無難でしょう。

また、患者さんを前にした実習においては、電子媒体は原則として利用しないようにしています。

相手が教員なら大きな枠組みでは「身内」であるため、不快に思われて終わりかもしれませんが、病院の顧客である患者さんには最大限の配慮を要します。

こちらは患者さんから一つでも多く学ぼうと調べているつもりでも、当の患者さんにとっては不快かもしれません。紙の書籍であっても、自分の診療中にこれを開かれるのを良く思われない患者さんもいらっしゃるとのことです。

その他、院内や講義中に平然とスマホゲームなどは論外、何か調べるふりをしてゲームをするなどというのは言語道断です。実際にいるのが残念なことです。

身だしなみを整えて

ラフすぎる格好を避けることは言うまでもありません。

スクラブのまま院内外を移動する姿を見かけますが、「医師たるものネクタイをして正装で働くべし」という考え方もあります。特に大学病院などでは配慮が必要でしょう。

私も白衣より動きやすいスクラブでいる方が好きですが、必要に応じて白衣を羽織るなど、工夫をすると良いでしょう。

院内での態度。

院内を横3列くらいに広がって歩いている医学生の集団。講義・実習が終わった開放感からか、繰り出す話や冗談を大声でして、大学生丸出し。その横に目を向ければ診察を待つ病める人々。これにはさすがに目も当てられませんでした。

院内を白衣で歩けば医療者です。「学生生活楽しそうだな!よしよし!」、「普段は真面目な医学生も、たまには羽を伸ばすんだな!よしよし!」なんて思ってもらえませんのでご注意を。

なぜ礼節を重んじるか

患者さんを前にして

院内や患者さんの前での態度を改まったものとしなければならないのは当然です。学生といえど、白衣を着ていれば医療者として判断されます。

病める人々に対して、その心情を推し量った振る舞いをすることは病院で学ばせて頂く者としての義務です。

患者さんが「学生か、仕方ないなぁ」と思ってくれると思ったら大間違いです。

 

あまりネガティブな見方ばかりをしたくありませんが、患者さんのみならず、医療者にだって迷惑がかかり診療を妨げます。

例えば不適切な態度が「苦情」「クレーム」に変身してしまったとき、大抵の場合矢面に立たされるのは学生を指導する立場にある医師たちです。

学生の医療・医学とは関係のない失態を尻拭いをしなければならないなんて、どれほど面倒なことでしょうか。尻拭いで済めば良いですが、時間をかけて築いてきた医師-患者関係を壊されたら、診療の妨げどころではありません。

と、考えすぎでしょうか。

教員・医療者に対して

確かに、大学病院における実習も、「カリキュラム」の一貫であり、大学教育のゴールである「卒業」やその過程にある「進級」を目標とする学生にとっては、講義も実習も「必要だから出席している」という考え方があることは重々理解できます。

しかしながら、講義や実習がいくら教官・学生双方にとって「義務」だったとしても、学生が「学費」を納めている立場だったとしても、いくら興味のない診療科・お話だったとしても、最低限の礼節を大切にできると良いと思いますし、私はそう実践しています。

先生方は、外来もある、病棟には入院患者がいる、いつコールがあるかもわからない、研究の一端も担っている・・・などなどという状況の中、「学生の教育」も担っているのです。

教育がいくら義務といえど、こういった実習・講義を行うには相当量の準備やエネルギーが必要なはずだし、やる以上はより良いものを提供しようと努めてくださるはずです。これを慮るに、自然に感謝の気持ちが湧いてきませんか。

結局は回り回って自分のためになりません。

礼節を重んじない行動は、直接関係ないと思っていても自分のためになりません。

「その場限りの関係じゃん。興味ないし。義務だから来てるだけだし。別に薄情だと思われたっていいし。諸栓大学の教員と学生の関係だし。この大学に残らないし。もうこの患者さんと会ううことないし。志望科じゃないし。などなど」と妥協してしまう方もいるでしょうが、足元をすくわれるかもしれません。

志望科かそうじゃないかとか、興味のあるなしとか、好き嫌いとか、義務とか、相手職種・職位とか、医局がどうのとか、短絡的な目線でとらえた相手や環境との関係性に基づいて立ち居振る舞いを考えていては、狭い医療者の世界で必ずボロが出て、自分が生きづらい環境を作り出すことに繋がります。

同時に、共にに学ぶ仲間のためにもなりません。同じグループのあなたではない誰かが礼節に欠いた振る舞いをすれば、(先生方だって感情のある人間なのだから、)「この子たちにはあんまり教えたくないなぁ」とグループ単位で思われてしまうこともあるでしょう。これがもし自分の志望科だったら腹が立つでしょう。

「打算」や「損得勘定」を考えるのが人間でしょう。どうせ考えるなら、その場限りのことや自分のことだけにとらわれず、長期的な視点、広い視点や他者の視点も材料に考えれば、みんなHAPPYになれるかもしれないなぁと常々思います。

医学部
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コメント

  1. まあ より:

    あんたみたいのが同じ班じゃなくてよかったよ
    半端なくめんどくさそう

  2. より:

    あなたは医学生として素晴らしい姿勢の持ち主だと思います。